今年に入ってから携帯電話会社が5G通信のカバーエリアを発表したり、新宿住友ビル前などで5G通信を使った複数企業の実証実験が行われるなどしていますが、本日から日曜日までの4日間にわたって、5Gとタクシーを用いた実証実験が行われます。
KDDIや損保ジャパン、アイサンテクノロジーといった複数の企業などが共同で行うこの実験では、近年各地で普及したトヨタ製の「JPN TAXI」に自動運転システムを導入し、一定のルートを自動運転という形で走行していきます。試乗の予約自体は10月で終了してしまったため、今から乗車することは不可能ですが、期間中は京王プラザホテルから新宿中央公園の水の広場までを「非通信型自動走行」という手段を用いて走ることになっています。また、本日限定で「遠隔型自動走行」なる手法も用いられ、京王プラザホテルからKDDIビルまでの短距離を走行していたようです。
今回の実験を経て、各社では西新宿における移動の課題などを洗い出し、解決方法を模索していくとのことですが、技術の発達次第ではアニメなどでの話でしかなかった「自動運転車が常識の世界」の第一歩につながっていくかもしれません。なお、本日の実証実験では、かつてヤフーの社長を務めており、現在は東京都の副知事でもある宮坂学さんが体験し、感想を述べるなどされていました。
テクノロジーによる移動の未来体験をありがとうございます。同乗した際の映像です。モビリティ系のスタートアップの人が相談したり頼りにしていただける東京都になるべくがんばっていきます。 https://t.co/o9HOCz4UsE pic.twitter.com/eggIawI8V6
— 宮坂学 Manabu Miyasaka (@miyasaka) November 5, 2020
・西新宿エリアで5Gを活用した自動運転タクシーの実証実験(フェーズII)を始動 – PDF