参議院選挙の選挙戦が昨日で終了し、今回も多くの候補者が新宿駅周辺を訪れました。
新宿駅周辺から挨拶回りを始めた候補者、関係者は共産党の志位和夫委員長、社民党の吉田忠智党首、生活の党の山本太郎代表と三宅洋平さんでした。いずれの方も野党ということで、現政権、特に安倍政権やアベノミクスに対する批判を中心に行なっていたようです。その後も続々と候補者が登場し、初日の午後には初の国政選挙となる民進党の代表である岡田克也氏と、参議院幹事長の長妻昭氏、候補の小川敏夫さんらが新宿マルイ本館前で演説を行いました。
翌日以降もしばしば候補者の方などが新宿を訪れ、確認しただけでも候補者だけで10人前後の方がいらっしゃったようです。その中には前社民党党首で「公選法違反のデマ」の被害者になった福島瑞穂さん、日本代表のビーチバレー選手として初めて白星を挙げた朝日健太郎さん、これまで10の政党と政治団体に関わってきた小林興起さん、ニコ生がきっかけで「騒動」が起きた三宅博さん、主にアニメオタクの方向けの政策を打ち出している山田太郎さん、元杉並区長の山田宏さんなど、数多くの方が新宿区の南西部で演説などを行なっていました。
日本のこころを大切にする党や国民怒りの声など、あまり知名度が高くない政治団体や、幸福実現党などの「イロモノ」として取り上げられがちな候補の方などは、小さな車と拡声器で、周辺の騒音に負けないよう、力強く演説をしていた一方、三宅洋平さんの応援陣営では「選挙フェス」と題した作戦でレゲエ歌手や松戸市議会議員でラッパーのDELIさんなどが楽曲を披露したり、Mr.ChildrenのMVなどを手がけた丹下紘希さんなどが登壇し、ちょっとしたゲリラライブのような雰囲気になっていました。
最終日は雨が降っている中での演説でしたが、ラストスパートと言わんばかりの勢いで各党の各候補などが新宿駅を訪れ、SPEEDの今井絵理子さんや元衆議院議員の横粂勝仁さんなど、著名な候補者も続々と新宿駅を訪れていました。特に横粂さんは通りがかりの人と目が合っただけで近づき、演説の途中でも写真対応や握手を自発的に行うなど「ノリの良い芸能人」のような対応も行なっています。西新宿の住宅街にも選挙カーが普段よりも多く現れ、新宿駅の東側でも各地で宣伝を行なっていました。
今回は事前に選挙啓発イベントが行われたり、選挙年齢引き下げなどが影響して普段とは違う選挙戦となりました。ネット選挙解禁から6年が経過したこともあり、ソーシャルメディアなども活発に活用されるようになったものの、新宿区では選挙の形に関わらず年々投票率が減少しているため、新宿区民への呼びかけにどこまで効果があるのかも注目点かもしれません。
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