これまで様々な業態の店舗が「ドミナント戦略」の一環などで新宿駅周辺への出店を行ってきました。現在に至るまでの間に複数出店、及び複数閉店を行った店舗の流れを、少しだけまとめています。

カラオケ館とカラオケまねきねこ

カラオケまねきねこ 新宿靖国通り店
平成、特に後期に関しては、新宿駅周辺のカラオケ店と言うとカラオケ館が一般的でした。水色の下地に赤色の文字は、新宿駅周辺を散策していれば必ず見かける看板であり、それは2025年になっても変わりません。ただし、一部店舗に関しては閉店をしていたり、「マンガ・ネット館」も撤退したりと、令和に入ってから少しだけ新宿での存在感が薄まっていきました。

一方、新たに目立ちだしたのがカラオケまねきねこです。2017年にワンカラと並行しての出店を新宿カレイドビルにて行った後、カラオケファンタジーの跡地に新宿東口店を出店したり、歌舞伎町だけで合計5店舗を相次いで出店したりと、カラオケ館の盤石だった地位に切りかかっています。ただし、2025年時点では両ブランドとも共存関係にあり、セントラルロードではカラオケランドが2025年に閉店しています。

カラオケ館と同じ建物で営業していた「マンガ・ネット館」が閉店
カラオケまねきねこ「新たな新宿東口店」が冬に誕生予定

三光マーケティングフーズ

新宿三光ビル
東京チカラめしの出店をしたことで焼き牛丼ブームを作り出した三光マーケティングフーズは、それ以前から金の蔵、楽釜製麺所などのブランドで西新宿1丁目の各地に店舗を出店していました。特に金の蔵は看板ブランドだったという事もあり、建物沿いに目立つ看板を設置するなどしていました。焼き牛丼のブームが去ってからも新宿西口1号店の営業は続けていたのですが、最終的には閉店を余儀なくされ、東京最後の東京チカラめしは姿を消しました。

新型コロナの影響もあり、金の蔵、楽釜製麺所もそれぞれ新宿から姿を消し、三光マーケテイングフーズは水産業を取り扱う企業として変化していきましたが、新宿三丁目テラスの運営を引き取ってからは再び東京チカラめしの焼き牛丼を新宿で楽しめるようになっています。ただし、価格は当時の2倍以上になっており、いわゆるインバウンド価格とも言える形での提供になっています。

東京チカラめしの跡地「焼きとん」を提供する大黒が今月オープン
「唯一の楽釜製麺所」だった新宿西口直売店 今月下旬で営業終了

ゴーゴーカレー

ゴーゴーカレー西新宿店
西新宿に新宿本店を構え、アメリカやインドネシアなどへの出店も果たしているゴーゴーカレーは、西新宿店、新宿南口店、新宿本店、新宿総本店などの店舗をそれぞれ相次いで出店していきました。しかし、一時期の出店攻勢が影響してなのか、全社的な閉店ラッシュなどが発生し、代々木にあった新宿南口店を始め、新宿駅の西側にあった「新宿」の名を冠する店舗は、いずれも姿を消していきました。

なお、代々木駅前スタジアムも新型コロナ流行期にあたる2022年に閉店しているため、新宿駅の西側に位置する店舗で最も近いのは中野駅北口スタジアムということになります。

ゴーゴーカレー西新宿店 6月25日で閉店
「博多らーめん和」ゴーゴーカレーの跡地に誕生予定

ダイコクドラッグ

ダイコクドラッグ新宿東口店

新宿駅周辺にあるドラッグストアの中で最も多くの看板を見かけるダイコクドラッグですが、いくつかのテナントからは撤退を行っています。新型コロナの流行時にも歌舞伎町を含めて最低3店舗が閉店しましたが、2018年には西新宿3丁目店が約4カ月で閉店するという現象も発生していました。

不可抗力的な原因では、新宿駅の南西エリアで行われる予定の再開発による立ち退きが発生しており、少しだけ珍しい形での閉店になりました。ただ、それでも新宿駅周辺にはいくつものダイコクドラッグが展開を行い、全国的な知名度のあるウェルシアやマツモトキヨシなどに負けない地位を築き上げています。

ダイコクドラッグ歌舞伎町一丁目店 本日から営業を開始
ダイコクドラッグ西新宿3丁目店 オープンから約4カ月で閉店

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