モハメド・アリも即歌詞に 選挙啓発イベント「TOHYO CYPHER」の様子

※こちらの記事は1年以上前に配信されたものです。

TOHYO CYPHER6月4日と5日の13時から17時まで、業界では知名度と実力を兼ね備えているラッパーの方などが複数名参加する選挙に関するイベントが行われ、多くのお客さんなどで賑わいました。

東京都選挙管理委員会が企画する「フリースタイルバトル」新宿ステーションスクエアで開催へ

4日のイベントを見に行きましたが、選挙啓発イベントという名目であったものの、メインとなるイベントはラッパーの方によるライブなどとなっており、中でもACEさんやCHICO CARLITOさん、輪入道さん、般若さんのライブで盛り上がりを見せていました。それぞれのラッパーの方のパフォーマンスも特徴的で、例えば1番最初に出演した輪入道さんは選挙啓発にも関わらず「毎回投票に行っているわけじゃない」と発言したり、大麻の解禁に言及したりしたためか、企画の運営者側から注意を受けたことを、後に行われたフリースタイルの歌詞に盛り込んでいました。また、般若さんも清原和博被告をディスするフレーズを用いたり、ニガリさんはワンクリック詐欺に引っかかった時の心境を綴った楽曲を披露したりと、ラッパーの方の特色が強調されたステージ作りが行われていました。

TOHYO CYPHERサイファーでは実際に使用されている投票箱を用いて、投函されたワードからラップを披露するというイベントも行われていましたが、大半の方がライブ目当てだったためか、投票箱へ向かう人の姿はあまり見かけませんでした。また、係員や観客の方に何か大声を出したり絡んでくる年配男性が現れるなど、2月に行われたアイドルイベントの時とはまた違った「客層」の人が目立っているようにも見えました。イベント自体は、フリースタイルの特徴でもある即興ラップの利点を活かして(?)ライブ中に訃報が届いたモハメド・アリのことを歌詞に盛り込んだりしていました。

TOHYO CYPHERイベントの内容のこともあり、この催しが投票率の向上に繋がるかについては不明ですが、区長選の投票率が30%を切っている新宿区が東京1区として参加する参議院選挙が1カ月後に迫っており、もしかしたら今後も投票や選挙の啓発を目的としたイベントが相次いで行われるかもしれません。





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