新型コロナに関連する各種疑惑を受けて、最終的に昨年破綻した医療ベンチャーのテラに関連した企業であり、いずれも西新宿に本社を設置していたテラファーマとオールジーンが、4月5日に東京地裁から「破産開始決定」を受けています。
テラファーマは親会社だったテラ同様にワクチン開発を生業としており、細胞加工施設などで一定の成果が出るかもしれない研究を行っていました。ただ、残念ながら売上に繋がるような貢献に至らず、さらに親会社であるテラが一連の不祥事に飲み込まれたことで各種支援などが行き届かなくなり、最終的には給与の未払い問題が発生するほどの状態に陥っていたようです。その後は医療薬品の卸業などを手掛けるアルフレッサの子会社に事業が譲渡され、今月に入って手続きを始める状態に至ったようです。
一方のオールジェインはテラファーマとは違い、元々赤字続きという理由で設立から数年で休眠会社化し、このタイミングで破産手続きの開始が決まったようです。なお、上場企業でもあったテラの負債総額は1.9億円前後と言われていますが、それぞれ推定でオールジーンが約1.3億円、テラファーマが19.7億円に上るとみられています。