医療ベンチャー企業で上場企業のテラ 新宿アイランドタワーへの移転から約1カ月半で破産(東京商工リサーチより)

※こちらの記事は1年以上前に配信されたものです。

テラ株価つり上げなどの相場操縦などが問題視され、刑事事件の「舞台」にもなったテラですが、同社が先週末に破産を申請し、その手続きが始まりました。

同社は東大発の医療ベンチャーとしてスタートし、再生医療の分野で業務を行うなどしていましたが、新型コロナの治療薬を発端とした一連の発表内容や、その際に急騰と急落を繰り返した株を巡って、虚偽の発表や関係者らによるインサイダー取引が問題視されました。その後の裁判では会社にも罰金と追徴金が課されていましたが、判決の半月ほど前には新宿アイランドタワーのシェアオフィスに本社を移転しており、物理的な意味で会社のスリム化(?)を行うなどしていました。

しかし、結果的には資金繰りが上手くいかなくなったとのことで、破産の道を辿ることになり、東証のスタンダード市場からも「退場」することになりました。最近はインサイダー取引の発覚時から見ると株価が若干回復していたものの、月曜日には一気にストップ安まで落ち込み、本日の株価は先週の同じ曜日と比較して約1/8、そして上場来高値から比較して約1/167にあたる13円になっています。



テラ(株) : 東京商工リサーチ

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