東西自由通路の開通、そして新宿駅東口の広場再整備など、大きく新宿駅が変わるイベントが、今週2つ予定されていますが、小田急百貨店新宿店が営業している一帯を大きく作り変える再開発計画についての概要が、限定で公開されたサイト内で説明されています。
この中では、以前から発表されている、新宿駅の人の流れを変える「新宿駅グランドターミナル構想」に則った話が紹介されていますが、「(仮称)新宿駅西口地区開発計画」の新たな発表内容として、この一帯に新しく高さ約260メートルで48階建ての高層ビルを建設する計画が浮上しています。 完成時期については2029年度が予定されていて、計画通りになれば、虎ノ門ヒルズの森タワーよりも一回り大きい高層ビルが、新宿駅の真上に誕生することになります。
計画の中では地下エリアの再整備も報告されており、東京都と新宿区が発表した都市計画でも触れられていた「新宿スバルビル跡地の地下に駐車場を移設する計画」に加えて、ミロード横にある荷捌き車両の出入り口の移設、モザイク広場周辺での新しい広場の整備なども明かされています。近年は高層マンションでも整備されている帰宅困難者のための対策も用意されており、緊急時には約3400人分の滞在施設なども提供されるとのことです。
建物の整備イメージは、これまで西新宿で建設されてきた各ビルとは少し雰囲気が変わっており、ミライナタワーのようなガラス張りっぽさが目立つデザインが採用されています。なお、自治体と一帯となって行われている計画ではあるものの、今回メインの旗振り役を務める小田急電鉄と東京メトロの公式サイトでは、今のところこの計画に関する情報は配信されておりませんでした。
・小田急・東京メトロ、新宿に48階建て複合ビル :日本経済新聞