本日、新宿ファーウエストビルにて今後の新宿駅の開発に関する説明会が、東京都と新宿区が合同で行う形で開かれました。
商業施設の再開発についての説明を行うということもあってか、出席者の大半はスーツ姿の男性で、マンションの建設計画などとは違って、ラフな服装の方はあまり見かけませんでした。また、説明は録音とパワーポイントの連動で行われていましたが、音声の方の滑舌の関係で、聞きにくい部分もいくつかありました。形式上は別の自治体が合同で行う計画なので、説明会中には「新宿区さん」という呼び方を聞くこともありました。また、他の説明会と違い、手話担当の方もいらっしゃいました。
内藤新宿の時代の解説から始まった説明会ですが、内容自体は以前から進められていた東西エリアの回遊性向上策などを改めて詳細に説明するものとなっていて、「新宿グランドターミナル」と名付けられた一帯を、どのように発展させていくかを説明していました。新宿駅西口、新宿駅東口の開発の共通点は、道路の名称を改める形で拡張するなどして、歩行者用のスペースを増やすという点で、西口は約6400㎡から約12400㎡に、東口は約4300㎡から約7100㎡に増えるとのことです。ざっくりとしたプランとして「人中心の広場とまちにする」「人が佇みたくなる空間を作る」などといったワードのほか、「誰もがチャレンジできる環境を用意する」など、就職支援施設のようなフレーズも盛り込まれていました。
計画では、スバルビルの敷地が新宿駅の開発計画に指定されるとのことで、駐車可能台数を若干減らした上で、現在のスバルビルのエリアに駐車場を移設するなどの予定が立てられています。実際に、将来のイメージ図ではスバルビル跡地に地下へと続く車道らしきものを確認できます。また、東口の地下エリアでもルミネエストの北側あたりに駐車場の移設を行なった上で、東口に大きな道路を作るなどの計画を予定しているとのことです。現状、東口のタクシー乗り場はこじんまりとしたものになっていますが、都市計画の完了後にはタクシープールが整備される予定です。
その他にも、両自治体による案では、新宿コクーンタワーと新宿エルタワーが聳え立つエリアの開発計画から「新都心」というワードを消すなどの細々とした予定も立てています。計画の終了時期については質疑応答でも明言されませんでしたが、都市計画原案の公告、新宿区と東京都の都市計画審議会などを経て、新宿駅の新たな工事がスタートする予定です。
・新宿駅直近地区に係る都市計画の説明会及び都市計画原案(地区計画)の縦覧・意見書の提出について:新宿区