2012年12月22日に誕生したミニシアターであり、現在開館から13年目を迎えているシネマカリテですが、14年目に入ったばかりのタイミングとも言える2026年1月12日をもって、閉館することになったようです。
映画館が運営する公式サイトの他、運営会社である武蔵野興業からも決算発表と同じタイミングで、閉館に関する案内が出ています。公式サイトでは謝意や今後の方針に軽く触れる形での案内が行われているのですが、プレスリリースでは閉館の理由について「資本コストを意識した経営」や施設の老朽化などを加味した上で決定したことであると明記されていました。会社四季報などでは不動産での稼ぎの割合が多いと記されている同社ですが、今後の映画関連事業は新宿武蔵野館のみになるとのことで、新宿バルト9の運営会社であるティ・ジョイの株も手放した同社にとって、祖業である映画事業の存在感がより薄まる可能性があります。
近年では新宿東口映画祭の中で、活弁の魅力を伝達したり、昭和のアニメを大画面で流したりといった企画を実施しており、ミニシアターならではの「小回りが利く上映」も数多く実施していたのですが、今後それらの役割は新宿武蔵野館を含む周辺のミニシアターが引き継ぐ事になるようです。
・シネマカリテ閉館のお知らせ » 新宿シネマカリテ
・東映、映画館運営のティ・ジョイを完全子会社化 – 日本経済新聞
・武蔵野興業[9635]:シネマカリテ閉館に関するお知らせ 2025年8月7日(適時開示) :日経会社情報DIGITAL:日本経済新聞