建物内で広告を大々的に掲出しているということもあってか「小田急百貨店の新宿店が閉店する」という誤解が徐々に薄れつつある中、FacebookとInstagramで小田急百貨店新宿店の閉店という誤った情報を基にした広告が出現しています。
広告には「新型コロナウイルスなどの影響で、4月末に営業不振で閉店」という事実とかけ離れた文章とともに、東急百貨店が閉店した際の画像などが紹介されています。リンク先の1つには小田急百貨店のロゴを使用したショッピングサイトが作られていましたが、当然ながら実際に商品を購入できる保証は無く、単にクレジットカードの情報などが抜き取られる可能性があります。サイトのドメインも小田急に関係したものではなく、偽サイトの一つは昨日までの間に「ロレックスのショッピングサイト」に変わるなど、状況に応じてサイトを作り替えるなどしているようです。
この手口は過去にも他の百貨店や商業施設で実施されており、近い将来へ移転か移転の可能性がある京王百貨店についても、同様のサイトや広告が配信される可能性があります。なお、先日政府が閣議決定した消費者白書では、SNSに関する「消費生活相談件数」が過去最多になったことが明らかにされています。