野村ホールディングスの中における重要な位置付けにある企業の1つであり、新宿野村ビル内に本社を構えている野村不動産ホールディングスですが、同社が3年後をめどにその本社機能を移転させることになりました。
現在同社は芝浦で大規模複合開発と題したツインタワーの建設計画を立てており、オペラシティとほぼ同じ約235mのビルを2棟作る予定になっています。野村不動産ホールディングスとその中核企業である野村不動産の両社は、清水建設が施工者となる「S棟」へ移転することが決定しているそうで、具体的な時期こそ未定ではあるものの、2025年に移転する事を明言しています。この移転によって、社員同士のつながりや「充実した人生」を過ごせる環境など、働きながら快適に生活できる空間を創出することを目指しているようです。
関連企業を1カ所に集めたSBSホールディングスとは違い、今の所移転を行うグループ企業の数は限られているようですが、仮に野村ホールディングス傘下企業が丸ごと抜ける場合は、一気に約2割の空きテナントが生まれることになります。西新宿3丁目の再開発などにも携わっている同社ですが、ビルの完成を見ることなく新天地での活動を始めることにもなります。
・野村不動産グループ、2025 年に本社を「芝浦プロジェクト」S 棟へ移転|野村不動産ホールディングス株式会社のプレスリリース
・野村不がツインタワー建てる芝浦にグループの本社移転、フェアモントホテルも初進出 | 日経クロステック(xTECH)