デルタ株に置き換わる形でオミクロン株の流行が続き、いまだに収束状況を見通せないままでいる新型コロナですが、新宿区内にあるホテルのうち、ワシントンホテルの新館が新たに療養者用施設として使用されることになり、超高層ビルのホテルが複数ある西新宿において初めて宿泊療養施設が誕生いたしました。
今週発表された藤田観光の決算資料では、東京オリンピックの影響などを受けてワシントンホテル系施設の稼働率が前年比で上向くなどしているものの、2019年から2020年にかけて5割以上下落した都内における稼働率を、未だにカバーできない状態が続いています。実際、新宿ワシントンホテルでは高尾山口駅近くにある温泉施設への入館チケット付きプラン、毎年恒例の受験生向け宿泊プラン、持ち帰り商品の拡充、ワクチンを2回摂取した方への優遇などを相次いで発表していますが、どのプランでも「満室」のマークを見つけにくい状況が続いていました。新館は2019年に全客室を改装し、全337室が新築同様の綺麗さになっていますが、受け入れ可能な部屋は280室となります。
新宿区内では歌舞伎町の東横インやアパホテル、 ホテルグレイスリー新宿などが療養施設として使用され、ギリギリ渋谷区のアパホテル&リゾート西新宿五丁目駅タワーも対象になっていますが、藤田観光にとっては系列ホテルで4施設目の療養施設への転換となります。また、本館自体は現在も比較的通常通り運営されており、前述のプランやサービスを引き続き行っています。
・【公式サイト】新宿ワシントンホテル 新館《ベストレート宣言》 | ワシントンホテル
・宿泊療養施設のご案内 東京都福祉保健局
・軽症者等を受け入れる宿泊療養施設を新たに1施設開設します(第2895報) 東京都福祉保健局
・藤田観光[9722]:2021年12月期 決算説明資料 2022年2月10日(適時開示) :日経会社情報DIGITAL:日本経済新聞