違法薬物を購入した可能性があるという理由で、社長兼CEOを辞任したシュテファン・カウフマンさんですが、週刊文春の方々は1年以上にわたってカウフマンさんの同行について取材を行っていたようで、本日発売分の週刊文春で詳細を明かしています。
現在オリンパスは、長年本社機能を置いていた新宿を支社扱いにし、現在は八王子市で一大拠点を構築していますが、記事を読んだ限りではカウフマンさんは新宿に本社があった頃から薬物への関与を行っていた可能性が高いようです。また、YouTubeで文春側の方が「衝撃的だった」とお話ししている薬物取引の現場も別途掲載されているものの、こちらは新宿で取引が行われたかという部分までは明らかになっていませんでした。ただし、記事中ではとある施設での会話内容なども記載されており、この中ではある種の二次被害のような形で西新宿の著名な建物の名前も明記されていました。
いわゆるオリンパス事件の際には、当時社長を務めていたマイケル・ウッドフォードさんが解任されたものの、後に半沢直樹のようなストーリーが明るみになり、事実上新任の外国人社長によって危機を免れました。しかし、今回「取引相手」からの告発が行われたことで、今度は新任の外国人社長によってブランドイメージに傷がついてしまう形になってしまいました。
・《スクープ撮》オリンパス社長カウフマン氏(56)と薬物売人の「取引現場」 | 文春オンライン
・オリンパス[7733]:代表執行役の異動について 2024年10月28日(適時開示) :日経会社情報DIGITAL:日本経済新聞