在日米軍に所属しているヘリコプターが、昨年から新宿駅周辺などで低空飛行を繰り返しており、中には日本における航空法に違反する高度を飛行しているケースもあることが判明したそうです。
住宅密集地などの場合、航空法では地上から高度300m以下のエリアを飛行することが禁じられており、周辺に高層ビルなどの障害物がある場合は、さらにその高さからプラスして300m上空を飛行しなければいけないというルールがあるそうです。都庁などを対象にした場合、飛行の「安全圏」は上空500mから600m以上となりますが、写真や動画では東京都庁の展望台からヘリを水平状態で撮影出来ていたり、新宿パークタワーよりも低い空域を飛行しているように見えるケースがありました。
厳密な高度などが測られているわけではなく、中には「300mルール」を守っていることもあるとのことですが、毎日新聞が映像で取り上げた11月9日の15時台には、実際に普段より異様に大きなヘリの音を確認しています。また、米軍のヘリということで国内の法律は適用されず、このようなヘリの運用方法は、特に沖縄などで問題化することがしばしばあるようです。そのため、今回の例については一部の識者などから抗議が必要だとの指摘が出ているとも報じられています。
・特権を問う:米軍ヘリ、低空飛行常態化 新宿上空で動画撮影し確認 | 毎日新聞
・航空法81条「最低安全高度」 – PDF
・在日米軍機による超低空飛行訓練に関する質問に対する答弁書:答弁本文:参議院
・外務省: 在日米軍による低空飛行訓練について