痴漢取調べ後に自殺の男性を巡る裁判、都は「抗戦」の構え(ニコニコニュースより)

※こちらの記事は1年以上前に配信されたものです。

JR新宿駅の構内で痴漢の疑いをかけられ、新宿警察署で取り調べを受けた後に自殺したとみられる原田信助さんをめぐる裁判で、1000万円の賠償を警視庁に求めていた遺族側に対して、東京都側は「違法な捜査は行っていなかった」として争う事にしているそうです。

ニコニコ動画では、かつて「ニコニコ生放送」で遺族である原田尚美さんを招いてこの事件について議論が行われるなど、ネット上で度々問題化している「痴漢冤罪」というテーマと重ねる形でこの事件を取り扱ってきており、この裁判についても取材を行っていくようです。今回行われた口頭弁論の様子が書かれた記事には、原田信助さんを書類送検した事に東京都は「違法性はない」などと答弁しており、遺族側の主張と対立しているようです。ただ、新宿警察署の警察官が行った対応については違法性がないとする根拠が示されていないとして、次回に行われる口頭弁論で警察官の対応については語られる事になったとのことです。

原田信助さんは、周辺にいた大学生から取り押さえられる際に暴行を受けたとされており、また、取り調べでは被疑者の権利の1つとして有名な「黙秘権」の説明もないまま犯人であること前提に取り調べが行われたこと、身柄の拘束が行われたことなど、捜査に関する疑問がいくつか浮かび上がっており、これらの「真実」が明るみに出る事によって、なぜ原田さんが命を絶ったのか、という根本的な問題の解決に結びつくことになります。この事件については、現在も目撃している人を探していらっしゃるので、心当たりのある方は、ぜひお問い合わせください。



「新宿署の捜査に違法な点はない」 東京都、国賠訴訟で「痴漢取調べ」の正当性を主張
目撃者を探しています!平成21年12月10日(木)午後11時頃新宿駅での出来事です。

広告