東日本大震災による東京都庁の被害状況を公開(日本経済新聞より)

※こちらの記事は1年以上前に配信されたものです。

東京都庁新宿区ではガラスが割れるなどといった外から見て確認ができる目立った被害はあまりなかったものの、飲食店の営業状態や神社の入口などでは現在も被害の爪あとが残っています。そんな中、西新宿にある高層ビルの代表とも言える東京都庁内部での被害が公開されていました。

震災から4日経った頃には、これと言って目立った被害はなかったものの、節電の呼びかけによって地下にある池のような場所では水が止められるなどしており、既にこの時点で「目に見える被害」はいくつかみられていました。が、今回公開された写真を見てみると、様々な場所で天井がはがれおちるなどの被害が発生していたようです。

天井落下の被害は記事内にあるだけでも第二本庁舎の33Fにある体育館、3Fの執務室、そして1Fにある第一本庁舎の入口と、少なくとも3か所で発生しております。また、エレベーターホールで防火戸が外てしまったようで、当時の被害や構造の弱点などが浮き彫りになっています。



最終的な震度の報告では、新宿区は東日本大震災、茨城県沖地震の双方で震度5弱とされていましたが、都庁などの建物の上層階では、その大きさをはるかに上回る揺れが想定されているものと思われるので、今後は国内でも地震対策に力を入れている静岡県などを参考に、耐震・免震対策への取り組みにより一層努めて行くことが必要になるのかもしれません。

※:茨城県沖地震での震度は、23区内では唯一江戸川区の震度のみが発表されているので、多少の誤差があるかもしれません。

震災で東京都庁が損傷、超高層に「想定外」はないか  :日本経済新聞
東北地方太平洋沖地震から4日経った新宿の風景
東日本大震災から1カ月経った西新宿・新宿の様子

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