京王電鉄とJR東日本などが関与する再開発 南街区の完成時期を「未定」に変更

新宿区西新宿1- 1- 6 渋谷区代々木2- 2- 6他既存建物解体工事
小田急百貨店旧本館跡地などで行われている各種工事とは別に、旧JR東日本本社ビルを含む区画を超高層ビルに建て替えるという計画を進めているのですが、事業者の1つである京王電鉄が、このエリアにおける再開発計画の見直しを発表しています。

この発表では、対象区域の建物をほぼ解体した上で進めていたはずの南街区の工期について、終了時期を2028年度から未定へと変更しています。本来であれば、小田急百貨店旧本館の跡地よりも早いタイミングで超高層ビルが完成し、富裕層向けの高級ホテルなども稼働を始めるはずだったのですが、そもそもそのビルを建設する事業者が決まっていないため、計画を前に進めることができないようです。

少なくとも現地では、今年に入ってから敷地内で作業をしている人の姿を1度も見かけたことがなく、新宿線新宿駅の2番出口を「兼務」していたミヤコ新宿ビルもなぜか未だに解体されないなど、計画の滞りは目に見える形で伝わってくる部分がありました。南街区の計画完了時期が未定になったことにより、京王百貨店やルミネ1などを巻き込んだ再開発計画も今後影響を受ける可能性があるのですが、現段階ではこちらの計画について変更を行っていないため、今後の方針変更次第では両施設などの建て替えを先行して実施する可能性もあります。



京王電鉄[9008]:新宿駅西南口地区開発計画の変更について 2025年3月28日(適時開示) :日経会社情報DIGITAL:日本経済新聞

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