昨年まで小田急電鉄の本社として使われていたビルの「バリケード部分」に、建物の解体に関する告知が出されており、今後順次取り壊されていくことが確定しました。
解体される事が決まったのは小田急明治安田生命ビルの地上部分で、2023年8月をもって本社機能の役割は終了していました。本社移転が完了して以降、そしてバリケードが設置されてからも人の気配を全く感じられないような状態が続いていましたが、約半世紀にわたって小田急電鉄の本社機能を有した敷地面積2000㎡の建物は、今後少しずつ姿を消していくようです。
ただ、工事を始めたら直ちに更地化していくというわけではなく、7月1日から来年の1月31日まではアスベストの除去作業も実施します。告知の貼り紙によると、断熱材や仕上げ塗材といった各所に使用されているとあり、ここ数年見かけた解体関連の情報の中では初めて「使用されている石綿等」の項目全てに丸が付いていました。また、解体工事そのものは7月31日まで実施するそうなので、向かいにある西新宿一丁目地区プロジェクトが完成する直前ぐらいのタイミングで、地上部の解体が終わる形になります。
・小田急電鉄[9007]:本社移転および固定資産の譲渡に関するお知らせ 2022年4月28日(適時開示) :日経会社情報DIGITAL:日本経済新聞