地方では交通渋滞を緩和する手段としてラウンドアバウトが実験的に取り入れられ、新宿駅の西口でも昭和の時期からロータリーという形で似たような道路を採用していますが、新宿駅の構内では駅の利用者を誘導してラウンドアバウトのように混雑を回避するための実験が行われています。
南改札にある一部スペースが実験場所として使用され、山手線と総武線が行き交う13番線と14番線のホームへ向かう方、もしくはホームから改札に向かう方などを対象にした上で、7時10分から10時10分までの3時間限定で行っているとのことです。ただ、副都心線開業後の時のように駅員の方が複数人体制で拡声器を用いて誘導するといった事はしていないようで、ポスターや矢印記号入りの札を使うなどして、ルート案内をする程度に留まっているようです。
実験中の時間帯に現地を訪れた人によると、全員が実験に協力しているわけでもなく、例えばルートを「逆行」してホームへ向かう人の姿もあったようです。ラウンドアバウトの導入は明日まで行われていますが、今回の結果を踏まえて正式採用を決めるなどの予定はないようで、あくまでも混雑状況をどう軽減するかのデータ集めを行う実証実験として実施しているとのことです。
・新宿駅南口にて混雑リスク低減に向けたラウンドアバウト実証実験を行います – PDF