代々木警察署の「仮設移転」2027年度中に完了予定?

※こちらの記事は1年以上前に配信されたものです。

西新宿4丁目先週、代々木警察署の西新宿への移転について告知が行われていましたが、事前の予告通り、角筈特別出張所にて説明会が行われました。

通常の住民説明会とは若干違い、警視庁の方のみで対応を行った今回の説明会では、1枚の上に情報がまとめられており、具体的な建設に関する情報などが説明されていました。昨年起きた地震により、専門家の方から建物に「良くないヒビ」が入ったと説明されたことなどが事実上の決め手になったようで、現在窮屈な状態になっている署内、民間の月極駐車場などを借りた上での車両管理といった諸問題を解決することも目的にされているようでした。土地については中村屋工場跡地、幡ヶ谷にあるアパート、各都有地などの様々な場所を10年近く探し続けたものの、民間との競争に負けるなどした結果、移転を行うことができなかったという懐事情なども明かされていました。

建物については、こばと公園側にある2区画に低層フロアの2棟を建設予定で、残りのスペースについてはパトカーや倉庫を置く場所として使用される予定になっています。建設スケジュールの例として、2027年度には完成予定という形になっているものの、建物の使用期間自体は未定ということで、西新宿3丁目の再開発よりも早く完成し、その再開発計画が完了した後も残り続ける可能性があります。また、都側からは「スケジュールが遅い」とも言われてしまったそうですが、諸問題を踏まえての完成予定なので、建設計画などが若干早まる可能性もあるそうです。



建物の用途としては、警察署としての機能をほぼ移転する予定ではありますが、例えば拘置所の設置といった直接防犯に関係するような設備は設置予定になく、また、西新宿小学校側との話し合いで「可能な限り」近隣の交通安全に関する対応も行うそうで、毎回とまではいかないものの、状況に応じて校門付近の交通誘導などを行い、児童の安全確保に努める予定であることも明かされていました。

一方、渋谷区在住の方を含む近隣住民の方からは、事前の説明がほとんど無かったという点などに不満を持っていらっしゃったようで、中には担当者の方へ「厳しめの言葉」を投げかけるような場面もありました。回答自体にあまり納得されていない方の姿もあり、今後開催予定である別の説明会などで、都度地域住民の方とのすり合わせを行っていくようです。なお、渋谷区北部の安全確保などは代々木警察署が引き続き行いますが、移転先の周辺で発生した事故などについても、実質特例措置のような形で同署が担当を行い、適切なタイミングで新宿警察署への引継ぎを行う予定だそうです。

代々木警察署 警視庁

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