JR南新宿ビル「JR東日本グループの新戦略」のために売却

※こちらの記事は1年以上前に配信されたものです。

JR南新宿ビル新宿駅の「圏内」で建てられたJR関連施設の中で最も南にある「JR南新宿ビル」が、昨年の時点で別の企業に売却され、同社の新しい事業を行うために活用されることになったようです。

売却自体は昨年のクリスマスイブに行われていますが、売却先となったJR東日本不動産投資顧問は、名前の通りJR系列の企業となっています。売買金額についても非公表とされているため、表面的にはグループ企業内での名義変更を行ったような形にも見えるのですが、同ビルは今後ファンドに組み入れられる形で運用される予定だそうで、単なる不動産売却ではなく、JR東日本グループから生まれる予定のREITを作る「トリガー」としての役目も果たしているようです。

JR東日本側は今回のJR南新宿ビルだけでなく、その他のビルもファンドへ売却することで現金化を進めていき、新たな成長分野などへ資金を注入したり、「街作りの資金」などに充てていくことが可能になると説明しています。なお、昨年の時点で不動産の運用規模は800億円台になっているとも記載されていて、この金額はREITを生業としているONEリート投資法人の時価総額に肩を並べています。



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