緊急事態宣言が出されて以降、新宿駅周辺でも人の流れが大きく変わりました。当初は短縮営業を発表していた大型のホテルや商業施設は例外なく休業を行い、必要最低限の「活動」に留まっています。車道を走る車も、一時は金曜の夜以上に「タクシーだらけ」になるなどしていました。
新宿駅では人の減少が時折注目され、新宿駅南口に人がいない、新宿駅西口から東口の改札が見える、などの現象が取り上げられることもありました。ただ。新宿駅南口は深夜の時間帯になるとほぼ人がいなくなり、西口から東口が、東口から西口が見える現象は、日曜日の深夜などで時折見かける光景なので、普段から駅を利用されている方にとっては、そこまで特別なものでは無かったかもしれません。
各地で経済活動などが止まっている中、工事の作業自体は基本的にノンストップで行われており、新宿住友ビルや西新宿5丁目のマンション工事などで作業が進められていました。今年に入ってから工事が進められていた「新宿三丁目中央通り商店街の照明」の取り替えも完了しており、モア四番街などで使用されている、スマートでカラフルなLEDタイプのものに切り替えられています。
また、大きな「新規の工事」として新宿駅東口での工事があります。かつてのステーションスクエアを含む地域を含めて、抜本的な作り変えが進められているようで、交番の目の前にあったポストの移設、車道の通路変更などが行われています。以前お伝えした通り、この場所は再開発に伴って大きく作り変えられる予定にもなっているので、その下準備にあたる作業のようです。なお、先月から終了予定だった都庁前駅の工事は、天井改修工事の終了時期が8月末にずれ込んでいます。
西新宿1丁目はもちろん、歌舞伎町などを含む居酒屋密集地では、飲食店を利用するお客さんの数が激減しており、区の条例では違反となっている客引きの人々は、ここ1カ月ほど「路上にただ立っているだけの人」と化していました。また、本来であれば客引きに対して睨みを利かせている係の人々も、期間中は道行く人々に「不要不急の外出を控えるように」と呼びかける作業を進めていました。そんな中、4月下旬ごろから路上でのマスク販売を行う人の姿を見かけ、これまでマルエツプチ西新宿6丁目店の前などでその姿を確認しています。
新宿駅西口では喫煙所の工事が完了し、信号を渡った西側に喫煙スペースが新設されました。ただ、いわゆる「3密」に該当するため、喫煙所の使用は現在禁止されています。
緊急事態宣言後は、店舗の開店や閉店が一気に無くなり、割合で言うと圧倒的に閉店の方が多くなっています。また、持ち帰りメニューの提供を始めるお店が急増し、ガラス部分に「TAKE OUT」の文字が入ったイラストが各地で貼られていました。新型コロナが原因での閉店だと明記しているお店は「NINJA SHINJUKU」「カルネ新宿店」「新宿FLUX」などがありますが、それ以外にも京王百貨店内にあったラ・ヴィレッタ新宿店、西新宿5丁目のnikori、路地裏にあったミキ薬局小滝橋通り店などがこれまでに閉店しています。3月から発表を行っていたサイゼリヤ新宿西口店も「予定通り」閉店し、新宿3丁目では別館三平寮館、MR.三平が、入居している新宿サンパーク別館のリニューアルに伴って閉店しています。
一方で、新宿セントラルパーク歯科の新規開院、タリーズコーヒー新宿小滝橋通り店のリニューアルオープンなどがありましたが、他に新しくオープンしたお店も、開店直後から短縮営業や休業を余儀なくされている状態です。営業短縮や休業を繰り返していた東京チカラめし新宿西口店では、店舗の改装に新しく手を付け、5月11日に再オープンする予定になっています。また、5月末にオープン予定だったドラッグストア「O’life」は除菌グッズなどのみに商品販売を絞った上で、先行オープンを行っていました。
・緊急事態宣言中の新宿駅周辺・西新宿などでの休業情報