歌舞伎町にあるテルマー湯では、館内にいくつか軽食スペースなどが設けられています。が、その中でも「メインの飲食店」となっているのが、地下にあるからんころんと山水草木です。飲酒とお風呂は水と油ぐらい危険だと思っているのですが、どちらも形式上は居酒屋となっており、時には即席の女子会などとしても利用されることがあります。
以前訪問した時にはからんころんに行ってみたので、今回は和風メニューの多い山水草木に行ってみました。基本的に一人でいる人は手前のカウンター席などに案内されますが、数人単位で利用する場合は座敷の席で食事を行うことができるようです。お店の外から最も目立つ位置にあるカウンター席は、中央部分に大きな花瓶とたくさんの花が飾られていて、プライバシーへの配慮(?)もやんわりと行われています。
今回注文したのはマグロご飯と冷やしトマトの2品です。当然ながら先に到着したのは冷やしトマトなのですが、自前で購入して手を加えたトマトと大して変わりがないため、これで540円というのは少々割高に感じてしまいました。
トマトにはあらかじめ塩がかけられ、添え物としてマヨネーズも用意されていますが、元々それなりに味が付いていて、マヨネーズを使用する機会があまり見いだせなかったので、いわゆるマヨラーにカテゴライズされる方でなければ、無理に使わなくても良いかもしれません。ちなみに、添え物のマヨネーズを出される際に店員さんがうっかりお皿をひっくり返してしまい、机にべっとりとマヨネーズが付く形になりましたが、迅速な対応で1分もすると机は元通りになり、「テイク2」のマヨネーズが届きました。
トマトの到着から10分ほどしてから「メイン料理」のマグロご飯(842円)が到着しました。器がやや大きめなので量が少なく見えてしまうのですが、ご飯の量だけ見ればすき家の大盛りと大して変わらないぐらいでした。マグロは一口程度のサイコロタイプのカットされていることもあってか、咀嚼時にはあまりマグロらしさを感じることが無く、しょうゆなどと合わせるとそちらの風味が勝ってしまうこともあったので、マグロの味を楽しむのであれば、なるべくお刺身と同等の形で楽しんだ方が良いかもしれません。
マグロの他には添え物としてわさびや卵もあり、時に卵はそのまま卵かけご飯としても楽しめます。シソも少々乗っているものの、苦手な人であれば白米と一緒に飲み込んだり、難なく別のお皿によけることもできるので、そこまで気にしなくてもいいかもしれません。書き方が偉そうになってしまいますが、こちらはトマトとは違って価格相応の味と量だったため、満足度は高く感じられました。
お風呂上りという環境もあってなのか、全体的にくつろぎやすい空間だったため、特に複数人で座敷タイプのスペースに通されたときは、旅館のちょっとした宴会場で食事を楽しんでいるような気分にもなれそうでした。支払いは山水草木と同様、一旦リストバンドに情報が記憶され、テルマー湯から出る時に会計を行うことになっているので、わざわざお財布を取りに帰ったりする必要もなく、そのままスムーズにお風呂に戻ったりすることも可能です。
・東京新宿天然温泉テルマー湯