2011年に一時閉店し、仮店舗が移転したり、長らく仮の状態での店舗運営が続いていた新宿中村屋の本店ですが、去る10月29日にビルの建て替え工事が終了し、新たな複数のテナントとともに営業をスタートさせました。
かつての建物はほぼ中村屋一色だったのですが、同ビルには一種の目玉店舗としてCOACHが入居しています。同じく10月にティファニーがオープンしましたが、それに続く高級ブランド店の誕生ということになります。同店の看板でもある中村屋は地下1Fと地下2F、そして最上階に店舗を構え、ギフト用の商品などを販売する「Bonna」、レストランとカフェの2つの顔を併せ持つ「Manna」、高級レストランらしい雰囲気で構成されているレストランの「Granna」が営業をしています。
その他のテナントとしては、エステティック ミス・パリとダンディハウスの2店舗がエステサロンとして移転オープンし、ヘアサロンやネイルサロンなど、女性に必要なオシャレのお店が一体となっている「Olive’s by neolive」などが出店しております。また、中村屋は3Fをまるごと1フロア使って同店の歴史などを紹介する小さな美術館をオープンさせています。
1F部分にはCOACHの入り口とエレベーターのみがあり、丸ノ内線の新宿三丁目駅へと誘導する大きな看板も奥に設置されており、これらの影響もあってか、以前の建物とは違って「中村屋のお店がある」という雰囲気は消えていました。また、なぜか1FとB1Fには鼠などを駆除する際に用いられている高周波音のノイズが、入口付近で流れ続けていました。
飲食店としてというよりは、商業施設の顔として新たなスタートを切った新宿中村屋ですが、いつか来るかもしれないテナントの入れ替え等によって、今後もまた違う姿を見せてくれるかもしれません。ちなみに、このリニューアルにともなって公式サイトも「今風」に変化しています。
新宿中村屋のオープン前です。現在は開放的な入り口になっていますが、地下の入り口も長らくシャッターの閉鎖されたスペースでした。
中村屋の仮店舗が入っていた新宿高野ビルです。フルーティーなお店の数々に混ざって、スパイスの効いたお店が出店しているというちょっと不思議な現象が起きていましたが、こちらは「改装工事中」になっています。