東京都庁では20時を目処にに退庁するよう促すため、先々週の金曜日から強制的に館内の照明をシャットダウンする試みが進められています。残業なくすことでワークライフバランスの安定や、残業代の削減などに取り組むという小池百合子都知事の方針だそうですが、ちょうど1週間が経過した先週の金曜日に、照明が消された直後の様子などを確認してみました。
第一本庁舎と第二本庁舎では、どちらも執務室等は20時15分、20時30分、20時45分の3回にわたって強制的に照明が落ちる仕組みになっています。もしかしたらその照明が消えたことを合図に帰宅の準備を行う人もいらっしゃるのかもしれませんが、3回とも照明が消えた直後に、即フロアの照明がつけ直されていました。それも1つや2つのフロアではなく、大半のフロアでこのような現象が起きていて、まるで京王プラザホテルでクリスマスシーズンに行われていたイベントのようでした。
都議会議事堂や、都議会議事堂につながる廊下などは21時から一斉に照明が落ちる仕組みになっているのですが、こちらは再度照明が点灯するような事はありませんでした。ただ、21時を過ぎても2つの本庁舎では多くのフロアで照明がつけっぱなしになっており、仕事をされていると思われる人影もちらほらと見かけました。
一方で、20時2分ごろから都庁を去っていく職員の方の姿が急激に増加することも事実で、この「残業削減マラソン」が全く効果がないわけではなさそうです。今後、20時30分まで残業を行っている人の記録などが残されていくということなので、残業の多い人、または部署の働きを改善するような取り組みもとられていくのかもしれません。
・働き方変わる? 都庁「残業ゼロ・午後8時退庁」へ挑む:朝日新聞デジタル
・議会改革が不可避…小池都知事と「20時退庁」 : 深読みチャンネル : 読売新聞(YOMIURI ONLINE) 1/4