駅の誕生から140周年という節目を迎え、JR東日本が「しんじゅくま」を誕生させるなどの試みを実施している新宿駅ですが、新宿線の新宿駅からだと約15分かかる場所にある新宿歴史博物館では、同駅に関する特別な展示イベントが本日から始まっています。
「新宿停車場」の時代から歴史を学べるこの企画では、JR東日本はもちろん、東京メトロや西武鉄道までの様々な鉄道会社、伊勢丹や新宿高野などの関連企業などが協力を行っており、日本鉄道が描いた路線図や各種計画表などを紹介しています。現在は通常の歩道として使われている新宿西口ロータリーが、反戦運動の場として使われていた時の姿、伊勢丹の新宿通り沿い側で地下鉄の工事を実施している時の写真など、鉄道そのものや新宿駅とは直接関係ない展示物もいくつかあり、淀橋浄水場を除いて西新宿のほぼ全域が燃えたという東京大空襲の被害エリアを記した地図も展示されていました。また、協力団体に名を連ねていないものの、東急鉄道にまつわる「とある展示物」も紹介しています。
この他、戦後の「復興整備車」が新宿駅に停まっている姿や「新宿民衆駅ステーションビル」として誕生したばかりの現在のルミネエスト、貨物駅として稼働していた新宿駅の強みなど、様々なパネルや資料を用いて紹介されていましたが、新宿グランドターミナルなどを始めとした「未来関連の展示」は、基本的に新宿区や鉄道各社が既に公開している資料をそのまま使用したものになっていました。展示会の期間は12月14日までを予定しており、期間中にはJR新宿駅の駅長である田中茂さんのトークイベント、立教大学名誉教授の老川慶喜さんによる講演会、鉄道好きの落語家である古今亭駒治さんによる落語会などが、それぞれ開催されることになっています。
・新宿歴史博物館 データベース 写真で見る新宿 | 新宿停車場 | 2349
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