新宿区における2025年の都議会議員選挙　257票差で4人の議員が決定

2025年6月23日 西新宿, 速報・時事

都議会議員選挙
東京都議会議員選挙の投開票が昨日行われ、新宿区から選出された4人の議員が本日の早朝までに決まりました。

NHKの開票速報が始まってから約5分程度の段階では、大山とも子さんが最多得票数のような形で表示されるなどしていましたが、少なくとも新宿区では「ゼロ打ち」にならなかったようです。最終的に深夜1時前ぐらいのタイミングで開票率が90%台に達し、顔ぶれがほぼ確定しました。

山田美樹さんが落選した衆院選とは違うタイプの裏金問題を、ペナルティとして背負った状態で挑んだ自民党は、引退した秋田一郎さんと同じく不記載議員として名前が挙がっていた吉住栄郎さんに候補者を一本化しましたが、その効果もあってなのか、今回はトップでの当選を果たしました。新宿区議会出身者の肩書きを持つ人物として、票数だけを見れば吉住健一区長とは違う形で、順調に「出世街道」を歩んでいるような結果にもなっています。また、国政での裏金問題において暴いた側としてアピールをしている日本共産党は、大山さんが2位に滑り込んだものの、得票数は前回よりも減少する形になりました。



得票数3位では奥本有里さんが当選を果たし、都議会における国民民主初の議席獲得を決めています。奥本さんはこれまで「スピリチュアル事業」を手掛けるなどしつつ、大田区で区議会議員として活動していたのですが、突然新宿区への鞍替えを行い、いきなり議席を獲得することになりました。ちなみに、今回の都議選では同じ大田区議会出身者として荻野稔さんも当選されていますが、過去に自身の銀行のキャッシュカードを他人に譲渡したり、青年会議所での使い込み疑惑が発覚したりという過去があり、「独特」な経歴を持つ元太田区議のお二人が、それぞれの場から都政へ進出したことになります。

最後の1議席は三雲崇正さんが獲得しましたが、257票差での当選という比較的わずかな差での当選になったようです。三雲さんは吉住栄郎さんと同じタイミングで新宿区議を辞めたものの、前回の選挙では落選しており、今回4年ぶりに「政治の前線」で活動を行う事になりました。一方で、前職でもあった古城将夫さんは三雲さんの次に付けており、連続での当選は叶いませんでした。これまで当たり前のように選挙で全員当選を果たしてきた公明党ですが、公明党本部や創価学会本部、都議会議事堂がある自治体で議席を失うというこれまでにない形の選挙結果になっています。なお、公明党は大田区でも2人が落選しているとのことです。

都議選開始前から「令和の虎出身」であることをアピールした選挙カーが走り、事実上森口つかささんの後任に選ばれていた宮本聖菜さんも落選しており、議席を増やした都民ファーストの全体的な結果とは真逆の結末を迎えることになりました。また、石丸伸二さんが立ち上げた再生の道から2人が立候補していますが、お二人の票数を1人に絞っても当選ラインには届かなかったようです。

今回の都議選は47.59%の人が投票したとのことですが、新宿区は45.92%になっており、従来通り全体の投票率を押し下げる形になりました。ただし、当日の投票率は全体的に底上げされており、新宿区役所第一本庁舎での投票率も12%台に回復していました。無効投票は1676票ということで全体の約1%程度を占めていますが、そのうち白紙投票に関しては1000票を超えていたことも明かされています。

・東京都議会議員選挙（新宿区選挙区）：新宿区
・令和7年6月22日（日曜）執行　東京都議会議員選挙　時間別投票率等（累計）：新宿区
・新宿区 候補者アンケート 都議選2025 -東京都議会議員選挙-｜NHK
・都議会自民党 不記載問題 “幹事長経験者６人公認されず”｜NHK 首都圏のニュース　

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