5月に亡くなった唐十郎さんが手掛けた劇団唐組、金守珍さんが手掛ける新宿梁山泊と並び、花園神社の敷地内でテントを張って演劇を披露してきた椿組ですが、本日から23日まで披露される「かなかぬち ちちのみの父はいまさず」の公演をもって、野外劇という形での上演を終了することになりました。
花園神社への直談判を行ったことで、1985年からこの場所での上演を行ってきましたが、主催者である外波山文明さんは東京新聞の取材に対して、複数の要因が積み重なったことで今回を最後にする決断をしたという趣旨の説明をされています。また、39年目ということでサンキューという「言葉遊び」も含め、幕引きの時期を決められたそうです。
ただし、椿組の活動そのものが無くなるわけではないようで、今後は基本的な劇団の形(?)である劇場を主な活動拠点にされるとのことです。ゴールデン街で外波山さんが展開しているスナックの営業も続けるとのことで、引き続き新宿での縁は繋がったままでいらっしゃるようです。なお、東京新聞の記事では花園神社の宮司である片山裕司さんへの取材も行われています。
・「演劇の聖地」新宿・花園神社を去る… ゴールデン街の名物店主が座長「椿組」の決断 「サンキュー、で区切り」:東京新聞 TOKYO Web
・椿組・花園神社野外劇の上演を今年で終了します。さようなら花園神社!! – 劇団『椿組』-お知らせ
・新宿ゴールデン街『クラクラ』
・劇団『椿組』公式サイト