新宿末廣亭では和風そのものとも言える佇まいを醸し出す柱の1つとして、寄席文字で書かれた大きな看板などが設置されていますが、その看板を手掛けていた橘左近さんが、12日に亡くなりました。
腎不全で亡くなったとの事ですが、スポーツニッポンの取材では以前から入院をしていたそうで、11月に先月の興行に関する「情報」の記載が、最後の作業になったとのことです。橘さんは末廣亭の看板だけでなく、笑点で使われる寄席文字を書かれる方でもあり、特に東京の落語界とは強い結びつきを持った方でもありました。
これまでもお一人で末廣亭の寄席文字を担当されていたわけではないため、今後は橘流寄席文字を継承されている方の間などで各種作業を分担されていく可能性があります。なお、時期に合わせてご自身の作品をご覧になることは叶いませんでしたが、笑点のカレンダーである「笑点暦」の来年度分に関しては既に制作済みだそうです。
新宿末廣亭11月下席。
昼夜のトリ、二人書き看板。松鯉先生、歌春師匠共、板橋区在住。
お二方お揃いの看板の揮毫、
寄席文字書き冥利に尽きます。そう言う私も、板橋区民。
末廣亭は夜景もいい!#新宿末廣亭 #神田松鯉 #桂歌春 #寄席文字 #板橋区 pic.twitter.com/V4XdDC1S9m
— 橘 右門 (@umon16) November 24, 2023
・落語の寄席文字書家、橘左近さん死去、笑点カレンダー令和6年度分は入稿済み 後日、偲ぶ会開催 – おくやみ : 日刊スポーツ
・日テレ系「笑点」の寄席文字書家・橘左近さんが死去、89歳…東京「新宿末広亭」看板も : 読売新聞