新宿駅周辺にある百貨店の1つであり、売上では日本屈指の規模を誇っている伊勢丹新宿店ですが、同店やその周辺における再開発について、三越伊勢丹HDの社長である細谷敏幸さんがインタビューに応じています。
会社側は、これまで決算単信や中期経営計画などで度々再開発について触れていましたが、計画の具体的な方針などは決まっていませんでした。ただ、今回時事通信が行ったインタビューでは従来より一歩踏み込んだ構想を語られており、「営業時間以外は利益を生んていない」という保有不動産の課題点などを語った上で、雰囲気としては東急歌舞伎町タワーと新宿ミライナタワーを掛け合わせたような施設の構想を浮かべていることを明らかにされています。
一方、京王百貨店、小田急百貨店共に、新宿における百貨店事業の「変化」に触れていましたが、細谷社長は百貨店ならではのサービス提供を行う事を示唆していて、引き続き同社の伊勢丹を稼ぎ頭の百貨店として活用することを語っています。ただ、実際に再開発が行われた場合に移転しての営業継続、小田急百貨店のような縮小営業、新宿中村屋のような一時閉店のいずれのパターンを採用するかなどについては、今の所明言されていませんでした。
・本店周辺「高感度な街に」 新宿再開発巡り―細谷三越伊勢丹HD社長:時事ドットコム