20年以上前から計画の話だけが浮き沈みを繰り返していた西新宿三丁目西地区の再開発ですが、本日野村不動産が再開発事業の都市計画決定を発表し、今後についての詳細を明らかにしました。
本計画では各木造住宅や最近誕生した賃貸マンションなどはもちろん、角三町会や根本酒店といった「昔ながらの施設」、一帯で最も大きなマンションであるライオンズマンション西新宿などの約4500平米を全て作り変える計画となっており、完成後には高さ235mで65階建てのマンションが2棟そびえ立つことになります。これは真横にある新宿パークタワーや東京オペラシティとほぼ同じ高さですが、国内の「マンションだけ」としての機能の建物として最も高く、65フロアという階層も最も多いものです。
ニュースリリースでは新宿中央公園の姿がほぼ見えなくなった南西側からのイメージ画像、これまでの説明会でも紹介された水道道路が拡張された北側のイラストなどが紹介されています。また、東京ドームシティの商業施設エリア(?)のような低層の建物なども紹介されており、認可保育園や各種商業施設が入ることも想定されています。
今後は2020年度中に本組合の設立認可が行われ、21年から権利変換計画の認可が行われ、立ち退きなどの作業が進められた後に2022年から工事が始まる予定です。完成時期は約10年後の2029年度を予定しているとのことで、今後新たに計画が浮上しなければ、西新宿一帯にとっては大規模再開発の「集大成」という形になりそうです。
・『西新宿三丁目西地区第一種市街地再開発事業』都市計画決定のお知らせ|野村不動産ホールディングス株式会社のプレスリリース