新宿駅周辺には、1日3店舗のペースで回っても数年かかりそうなほど数多くの飲食店が存在していますが、新宿駅構内にも小腹を満たす目的のお店がいくつか営業しています。今回はその中でも、駅構内の飲食店としては定番でもあるそばを提供する「そばいち新宿店」に行ってきました。
同店は、入店前から退店までの流れが非常にスムーズな所が、大きな特徴の1つです。券売機自体も他店と若干の違いがあり小銭を一気に投入しても即座にカウントされるという、あまり見かけないタイプのものが導入されています。
今回注文したのは、単品メニューでは店内で2番目に高い「かけそばとねぎとろ小丼」です。同じ価格のメニューは、他にもかき揚げ小丼、肉小丼がありますが、ぶっかけそばの場合はねぎとろ小丼付きのメニューがないので、注意が必要です。
お店に入るとチケットを渡し、料理を待ちますが、偶然にも行列が出来ていないタイミングで入店できたこともあってか、チケットを渡してから17秒でセット料理が目の前に出されました。
店内には立ち食いスペースと座席が用意されており、好きな方でそばを食べられます。ただ、セルフサービスとなっている水は、返却口の近くにある蛇口からしかいただけないので、水分を欲している方や食後や食前に薬を服用する方は、場所を確認して選んだ方が良いかもしれません。
かけそばは、醤油がほどよく効いたつゆでありながら、後味もしつこくない風味に仕上がっていました。具材もナルトとネギの2つだけというシンプルさですが、つゆの風味に合っていて美味しくいただけました。ただ、ネギはもう少し少なくても良い気がしました。
そして、今回のセットメニューとして注文したねぎとろ小丼ですが、個人的には今年度の注文において、最も失敗したような気がしました。というのも、しその風味が強すぎたため、丼ぶりのメイン具材である「とろ」の味がほとんどわからなかったためです。ネギについてはかけそばに入っているものと同じもののようでしたが、つゆの風味と混ざっていない分、ダイレクトにネギの味を噛み締めることになり、思い描いていた味とは程遠いものでした。上手くネギトロだけを口にしてみても、マグロというよりは「何かのすり身」を食べている気分でした。
そこで思いついたのが「醤油ご飯のアクセントとしてトロを楽しむ」というものです。そばいち新宿店には、ヤマサの超特選しょうゆが置かれていたので、しそを省いてから醤油をかけ、その上からゴマを適量まぶします。これにより、しその風味を完全に打ち消すことができ、トロの味も多少は活きるような気がしました。
今回の小丼は、個人的には完全に「残念賞」に値する一品でしたが、そば自体は美味しくいただけたので、今度訪問する際は「ねぎとろ」以外のメニュー、もしくはカレーを頼んでみようと思います。なお、カバンを忘れて退店したお客さんが2人いらっしゃったので、立ち食いカウンター利用時には机の下にある収納スペースに荷物を忘れてしまわないよう、ご注意ください。
・そばいち 新宿店 (【旧店名】そば処新宿) – 新宿/立ち食いそば [食べログ]