自動運転や自動配送など、5G通信をフル活用したスマートシティの実証実験を行っている西新宿の一部エリアにて、通信エリアの拡張作業が行われたようで、「世界初の技術」を用いて通信環境の向上を行ったようです。
商用化が始まった頃から、5Gなどに用いられるミリ波の弱点として「届く距離が短い」などが挙がっていましたが、広い住宅などで用いられる(?)メッシュWi-Fi用の無線LANルーターを使った方式などを通信設備に落とし込むことで、通信可能なエリアが広まったそうです。KDDIなどは都庁通りの西側から「JR新宿駅の向かい側一帯」まで、北通りから甲州街道、もしくは南通りまでの地域を西新宿地区として位置づけており、今回の技術開発によってエリア内の99%をカバーできたと紹介しています。
カバーエリアが増えた帯域は、商業利用、または個人利用するためのサービスとして運営しているわけではないので、auのスマートフォンなどを用いても通信環境の飛躍的な向上などを体験することは現状不可能ですが、実用化の段階に移った際には、自動運転技術を用いた運転などでより細かな指示や情報の伝達などが行えるようになるかもしれません。
・ミリ波エリアを飛躍的に拡大する無線中継技術の開発に成功 | KDDI News Room