直近1年間に行われた通路変更の中では、指折りレベルで大がかりなものになった6月22日の通行止めと通路新設ですが、かつて小田急百貨店旧本館の地下エリアだった東西自由通路の西側部分では、今年も空調設備などの導入は行われないことになっているようです。
先日改装された小田急線新宿駅の西口地上改札口は、天井部分に大型のエアコンが複数設置され、通る日によっては寒さすら感じるほどの強力な冷風を送っていました。一方の地下空間では、通行制限や人口密集などといった複数の要因が重なっているせいか、小田急百貨店稼働時には感じることの無かった蒸すような空気が、一帯を包み込むような状態になっています。工事がスタートして初めての夏となった昨年も、10月前後まで蒸すような暑さが地下空間の一部を覆うなどしていましたが、今年は大がかりな通路の封鎖を行ったため、昨年よりも空気の通り具合などが明らかに悪化しています。
ここ数週間の間に工事関係者の方や鉄道会社の方などにお話を伺った所、いずれの方からも「地下には作んないんじゃないかな」「工事の予定は聞かされていない」といったお返事をいただいています。元々新宿駅周辺に該当する地下エリアは、空調設備を本格的に稼働させている場所自体そこまで多くないのですが、今の状況が続いた場合は夏本番の時期でも「ちゃんとした屋外」より高い気温になる可能性があるため、駅を使用する際は地上部分から小田急線の改札に入ったり、ルミネエストを出てすぐの中央東改札を使用したりといった、従来とは別の対策が必要になるかもしれません。
・JR東日本:駅構内図・バリアフリー情報(新宿駅)
・気象庁 | 季節予報解説資料