緊急事態宣言の発令から1週間が経過し、新宿区内の累計感染者数が5000人を超える一方、他の自治体での感染者数が悪い意味で追い上げを見せています。そんな中、経済的な事情から路上生活をせざるを得ない人が新宿駅周辺で若干数増加をしているそうで、社会福祉士の方が行う声かけ作業などに、東京新聞の記者の方が付き添ったレポートを、同社のサイトで配信されています。
ここ最近は減少傾向にあった新宿区内の路上生活者ですが、今回の夜間の確認では野宿などをされていた方が200人前後にまで増加していることも明らかになっています。そのため、路上生活者の支援活動を研究されている方は、野宿を行っている人がこれだけ増加したことは衝撃だとも述べております。実際、ここ数ヶ月は東京都庁周辺において路上生活者と思われる方々が増加しているようにも目視で感じ取れ、炊き出しや食糧支援などを行っている人の姿も、新型コロナウイルスが流行する前と比較すると明らかに増えているようにも思えました。
持続化給付金と家賃支援給付金については今月で打ち切られる予定になっており、今後住宅を失う方が増加することも予想されるとも話しています。十数年前まで、いわゆる「段ボールハウス」が連なっていた新宿中央公園の芝生広場ですが、現在は路上生活を行う人が事実上入れないような規則もあるため、何かしらの支援策が無けければ、西新宿2丁目や新宿駅周辺の寒かったり暑かったりする路上での生活を強いられることになります。
・<新型コロナ>厳寒の中、未明の路上に210人…野宿に慣れない姿も 緊急事態宣言下の新宿駅周辺ルポ:東京新聞 TOKYO Web