富士フイルムHDとゼロックスによる買収絡みの交渉が、先日からややギスギスした状態のまま続いていますが、今日になって富士フイルムが富山化学の完全子会社化を突然発表しました。
元々富山化学は2002年に大正製薬と業務提携を行い、2008年に株式公開買い付けを行う形で富士フイルムの子会社となり、この公開買い付けによって上場が廃止されています。完全子会社化ということで、富士フイルム側が大正製薬の持っている富山化学の株を買い取り、その後は富士フイルムRIファーマという会社と統合し、10月から「富士フイルム富山化学」として新たなスタートを切る計画も発表しています。
富山化学の公式サイトには、富士フイルムRIファーマが存続会社になると書かれているため、9月末で「元々の富山化学」は消滅することになります。また、新会社の本社所在地は富士フイルムRIファーマのある中央区京橋になっているので、富山化学の本社ビルは支店として機能するか、富山化学のオフィス機能が丸ごとどこかへ移転するなどの措置が取られることになるかもしれません。
・グループ会社の統合により、診断薬・治療薬の新薬開発を加速 富士フイルム富山化学株式会社を設立 : ニュースリリース | 富士フイルムホールディングス
・富士フイルム、富山化学を完全子会社に :日本経済新聞