以前から告知されていた新宿西口ロータリー横の歩道新設と、それに伴う車道の削減、ルート切り替えなどの作業が、昨日の夜から今日の朝にかけて実施されました。
各報道機関やWebメディアでは「東西に行き来できる歩道が誕生する」という部分に注目している所が多かったのですが、今回の工事によって新たに降車専用のバス停を設置したり、車道封鎖の関係で小さな広場のような空間が不可抗力的に誕生したりしていました。歩道新設を含め、ここ数週間は松岡セントラルビルの南側で目まぐるしく風景が変わる形になっている一方、今回は同ビルの北側部分でも車道の通行方向を切り替える作業が行われ、長年西新宿2丁目方面への一方通行だった細い車道が、西新宿2丁目方面から新宿駅側への一方通行になっています。
標識やカラーコーン、信号などは、確認しただけでも最低12カ所で増減しており、それぞれの場所で事故が起きないような工夫を実施しています。一方、新宿グリーンタワー付近前にある「新しいT字路」は、6時前後の段階では白線のみで道路の案内を行っており、進行方向を間違えそうになった車に対して、警備員の方が身を挺して誘導を行うなどしていました。毎回このような危険な作業を行っていては事故の原因になりかねないので、今後は新たにガードレールなどを設置して、進行方向を明確にする作業が追加されるかもしれません。
GoogleマップとAppleのマップアプリでは、既にイラストの変更や通行止めマークなどで車道を切り替えを実施していたものの、まだ双方とも新設された歩道に関する情報は反映されておらず、都道414号線の表記のまま、もしくは歩行者用ルートで旧ロータリーを半周するよう案内するなどしていました。なお、工事関係者の方にお話を伺ってみた所、西側の廃止された車道部分については当面工事関係者が使うかもしれない、もしくは「分からない」というお返事をいただいており、東京都のイメージ画像に描かれているような歩行者用の広い空間が誕生するのは、もうしばらく先になるようです。
・新宿駅直近地区工事情報ポータル
・新宿駅西口駅前広場における工事について 新宿駅直近地区土地区画整理事業 – PDF