隣接している東京都庁と同じく「ツインビル」形式の建物として誕生し、小田急電鉄が資本的な関与を続けてきた小田急センチュリービルと小田急生命第一ビルですが、両ビルから同社が撤退することになりました。
この件は過去に日本経済新聞がスクープとして記事を配信しており、約1年の時を経てこれらの報道が現実になりました。当時の情報通り、ハイアットリージェンシー東京の運営を行うホテル小田急を売却することも明かしていて、投資ファンドのKKRに小田急センチュリービルを、ホテル小田急をKKRなどが関与する2023年2月設立の企業に、小田急第一生命ビルの「持ち分」を「日本国内の企業」に譲渡することになったようです。
小田急第一生命ビルの持ち分は今月末に、ホテル小田急の株と小田急センチュリービルは6月30日に譲渡されるそうで、小田急電鉄ではこれらの資産の売却に伴う業績の上方修正も行っています。また、譲渡益については新宿駅周辺の再開発に関連する費用や借金の返済などに充てるとしています。
・小田急電鉄[9007]:固定資産の譲渡および連結子会社の異動を伴う株式譲渡に関するお知らせ 2023年3月23日(適時開示) :日経会社情報DIGITAL:日本経済新聞
・小田急電鉄[9007]:通期連結業績予想および配当予想の修正に関するお知らせ 2023年3月23日(適時開示) :日経会社情報DIGITAL:日本経済新聞
・小田急、新宿のビル売却 KKRなどに – 日本経済新聞