巨額の損失隠しが発覚し、10月ごろから株式市場や経済界が注目を続けているオリンパスの損失隠し事件ですが、今日の11時半すぎにオリンパス本社がある新宿モノリスビルなどに、警視庁や東京地検特捜部などが一斉捜索を行いました。
東京地検特捜部は強制捜査を行う際、正面玄関から多くの捜査員が入っていく様子を撮影させたりしていますが、新宿モノリスビルへは静かに入館されたようで、各ニュースサイトや情報番組で確認した限りでは、地下の駐車場へと車が入り、そこからオリンパスのオフィスへと向かったと思われます。一方で報道陣の数はこれまでの重大な事件の時と同様、多くの人が駆けつけており、各社から合計約80人が新宿モノリスビル前で待機していました。目的は「事件」に関する映像作りのようですが、他にも道行く人へインタビューを行なったりと、通常の取材活動もされていました。
なお、今回は新宿モノリスビル以外に菊川剛前社長の自宅や、疑惑の発端でもある買収を仕掛けた3つの企業にも一斉捜索が行われています。今のところは押収した資料の分析などを行っているようですが、捜査の進展次第では、今年度か来年度の前半までに立件を行う予定だとしています。
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