11月6日に第2四半期の決算などを発表し、1月以来右肩下がりだった株価が年初来高値圏を伺えるエリアにまで引き戻された京王電鉄ですが、昨日に社長の都村智史さんらが出席した決算説明会が行われ、新たな情報を盛り込んだ資料も公開されました。
不動産事業への注力、鉄道運行に関する各種改善策の提示などと合わせ、ホテル事業に関する説明も行っていますが、この中で京王プラザホテルの稼働率と平均客室単価が公表されています。平均客室単価はこの四半期で3.2万円台にまで上昇しており、前年同期比で比較すると22.1%増えたことになります。また、単月での単価は明かされていないものの、2024年4月には開業以来最高となる平均客室単価を記録したそうで、改装された上層フロアの稼働が始まってから間もないタイミングで「好材料」を作れたようです。
客室稼働率は3月に84.7%にまで上昇している一方、8月には前年を10%以上下回る63.8%を記録しているため、通期で見ると手放しで喜べることばかりではないのですが、平均客室単価の上昇に伴って売上高自体は昨年を上回っているので、金額ベースで見ると前年同期比の成績を上回り続けています。資料では今年度中も約100室の改装を計画しているとも記載されていますが、都村さんは今後のホテル事業について「京王プレッソインなどのテコ入れを図っていく」というニュアンスの発言をされていました。
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・京王電鉄 : 2024年度第2四半期決算説明会
・【京王電鉄】[9008]チャート | 日経電子版