東京メトロや京王電鉄など、複数の鉄道会社で連鎖的に発覚した「車両組み立て」におけるデータの不正ですが、一連の騒動においてきっかけとも言える立ち位置にあるJR貨物の本社にて、国土交通省が立ち入り検査を行いました。
新宿駅に停車する駅を持つ鉄道系の全企業が、輪軸組立作業の中で不適切なデータの算出などを実施していたことがこれまでに判明していますが、これによって万が一の場合は安全な列車の運行を行えなくなる可能性が生まれていました。昨日には親会社にあたるJR東日本でも、国土交通省の立ち入り検査を行っていたようですが、映像や各社の記事などを確認した限りでは、東京総合車両センターでのみ検査を行ったようです。
JR貨物の本社が入っているサウスゲート新宿前では、国交省関係者の方々がビルに入って行く様子を報道関係者の方が収めているものの、SOMPOホールディングスの時とは違って撮影時のフラッシュが頻繁に発生するなどの現象は起きなかったようです。ちなみに、同ビルの壁面にあったHIS関連の販促物などは今月初旬ぐらいまでの間に全て剥がされているため、ある意味ギリギリのタイミングで「風評被害」を防ぐことができたようです。
・鉄道各社のデータ不正なぜ続々と? おろそかな「基準」に疑い持たず…「現場がもの言える企業風土を」:東京新聞 TOKYO Web
・東京メトロがデータ不正を公表 社内基準値を超えた「圧力」かけた「輪軸」組み立て記録を改ざん:東京新聞 TOKYO Web
・国交省がJR東日本に立ち入り、特別保安監査を開始…車輪・車軸の圧力値改ざん問題 : 読売新聞
・JR貨物 日本貨物鉄道株式会社