2022年の上半期から「準備」を行っていた新宿変電所における工事ですが、今月から本格的な工事が始まり、2026年3月末までに作業を終えるスケジュールになっています。
建物建設における基本的な各種申請の告知だけでなく、土壌汚染対策に関する案内も行われているものの、インターネット上からは同施設で具体的にどのような増設工事が行われるのか、ほぼ明らかにされていません。現場となる敷地内も、従来通り各種車両が並んでいたり、そもそも人の気配がほぼ無い状態のままだったりと、神座新宿店のような大掛かりな工事が行われる予兆の様な物を感じる事もありませんでした。
対象となるのは東京電力が手掛けている新宿中央公園内のものではなく、JR東日本が所有している変電所なので、基本的に日常生活などへの影響は無いようですが、30年前に発生した火災のような現象が起きた場合は、駅の一部機能や列車が何かしらのダメージを受ける可能性があります。なお、今回の工事と直接関係があるかは分かりませんが、JR東日本は「フルデジタル変電所システム」という日立製作所のシステムを導入すると発表しており、2025年度以降に導入するという説明があることから、今後工事を進めていく中で新宿変電所でも同システムが導入されていくかもしれません。
・JR 新宿変電所の火災概要 – PDF
・フルデジタル変電所システムの導入 | 東日本旅客鉄道株式会社のプレスリリース
・JRはなぜ自前の発電所や変電所を持っているのか 電車を動かす鉄道会社は大量の電気を使用する | 経営 | 東洋経済オンライン