東京証券取引所などが営業を再開した1949年5月16日に東京芝浦電気として上場し、以来日本の家電メーカーとして第一線を走り続けていた東芝が上場を廃止することになり、それらの各種決議を決めるための株主総会が西新宿で行われました。
この決議は、東芝本社から電車と徒歩で50分前後、高速道路を使用しても20分以上かかる場所にあるベルサール新宿グランドにて行われ、株式の合併と定款変更について決議を取ったそうです。出席した株主は123人で、質疑応答の時間も設けられたようですが、臨時の株主総会は1時間足らずで終了し、70年以上続いた上場以降の歴史に一区切りが付くことになります。
午前中に行われたイベントと言う事もあり、当日の夜にはすっかりいつも通りの光景に戻っていましたが、「近隣の飲食店」で働かれている方によると、報道関係者と思われる方が大きめのカメラを担ぎ出し、ベルサール新宿ほぼ直通の出入り口や新宿グランドタワーそのものなどを被写体として写真や映像を撮影している姿を見かけており、その際に撮られたと思われる各種素材が新聞社や通信社、テレビ局の記事に使用されていました。今回の決定により、今後東芝はソニーのPC部門やビッグローブなどの建て替えに注力した日本産業パートナーズの元で、再起を図ることになります。
・臨時株主総会について | ニュース | 東芝
・東芝 12月20日に上場廃止決定 経営の安定化へ | NHK | 東京証券取引所
・東芝の上場廃止、臨時株主総会で決定 島田太郎社長「再び技術を輝かせたい」 – 産経ニュース
・東芝上場廃止へ 上場74年の歴史に幕 迷走を続けた名門企業が大きな節目 “モノ言う株主”と決別 | TBS NEWS DIG