VIVANTに登場する丸菱商事のシーン「西新宿8丁目西部付近」からの風景などを使用

住友不動産新宿グランドタワー
本日完結した日曜劇場のドラマであり、堺雅人さんが主演を務めるドラマのVIVANTにて、堺さんが演じる乃木憂助の勤め先である「丸菱商事」が度々登場しましたが、同社の窓から見える風景に西新宿の街並みが使われ、新宿アイランドタワーや新宿住友ビルなどが写り込んでいます。

「丸菱商事でのシーン」は作品の前半で何度も登場し、住友不動産風のビルの造りをした建物内での撮影が行われてきましたが、ビルのエントランス付近など、明らかに西新宿の物ではない映像が使われており、中には会社付近のシーンにおいて島根県内のロケ映像が差し込まれることもありました。一方、執務スペースにあたるエリアでの窓からの風景には、新宿コクーンタワーから新宿警察署、小田急ハルクのロゴ付き看板といったものまで、新宿らしい要素が数多く映り込んでいました。

住友不動産新宿グランドタワーから撮影されたとする意見も数件確認しましたが、窓枠の端に新宿グランドタワーとみられる建物が写り込むシーンもあり、新宿フロントタワーからの風景でないと説明が付かなそうな場面もありました。ただ、隣接する新宿フロントタワー、今年完成した新宿ファーストタワーからでは新宿警察署などを捉えることが画角的に難しいため、実際に同ビル内で撮影を行ったか、同ビルからの映像をグリーンバックなどではめ込んだかのどちらかの手法を取られた可能性があります。



なお、一部サイトでは「新宿グランドタワーにあるSBSホールディングスで撮影され、日本沈没や家売るオンナなどでも使用された」と断定されていますが、同ビルの25階などで営業するSBSホールディングス社内の様子は一般公開されておらず、撮影協力の欄にSBSグループのロゴが明記されている程度しか「状況証拠」は見つかっていません。また、企業側からロケ地として協力を行ったという発表も正式には行われておらず、そもそもSBSホールディングスが新宿に移転したのは家売るオンナが放送されてから数年後なので、デマを含んだ情報にもなっています。

日曜劇場『VIVANT』|TBSテレビ

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