2023年の新宿区議会議員選挙 当選者と落選者の差が「0.299票差」に

新宿区議会議員選挙統一地方選の後半戦が終了し、その中では新宿区議会選挙も行われましたが、本日の1時41分に開票結果が発表され、各候補者の当落結果が確定いたしました。

今回のトップ当選は日本維新の会に所属する古畑匡規さんで、唯一4000票を超える得票数になっています。また、今回初めて区議選に参加した渡辺康史さんが当選したことで、名字が渡辺の新宿区議会議員が3人になります。最長となる8期を務めた雨宮武彦さん、河野達男さんは今回立候補を行っていませんが、榎秀隆さん、近藤奈津子さん、沢田あゆみさんの「7期生組」が揃って当選を果たした他、比較的西新宿で見かける機会が多かった小山田静香さんも当選し、初めて平成生まれの新宿区議会議員が、令和初の区議選で誕生することになりました。

全体で見ると吉住健一区長も各地で応援を行っていた自民党が第1党を維持する形になりましたが、6期目を目指した小倉利彦さんを始め、桑原洋平さん、永原隆誉さんの3人が落選しました。また、2期目になる高月真名さん、初当選を逃した中村尚之さんの得票数は0.299票となっており、日本共産党同士で明暗が分かれた形ではあるものの、1票の重みが分かるかもしれない選挙となりました。政党別では、全員当選を果たした上に「第1党タイ」になった公明党よりも共産党の方が得票数が多く、4人出馬の立憲民主党で約8200票、2人出馬の日本維新の会が約6800票、国民民主党の金久保奈々子さんが1585票で当選、社会民主党の松本順子さんが1377票で落選しています。



現職ではない諸派や無所属の方々などは落選が目立ち、3度目の挑戦となった李小牧さん、その李さんとの対談を希望していた遠藤修一さん、区役所前を含めて新宿駅周辺では唯一選挙ポスターを見かけなかった油井史正さん、6期目の当選を果たした下村治生さんと同じく歌舞伎町在住だという細江聡さんが落選しています。また、国政政党であっても、NHK党から改名した政治家女子48党で出馬した斉藤優利さんの他、同党と「仲間割れ中」であるNHK党の最勝寺辰也さん、メインの公約を見た限りだと思想的には何かしらの繋がりがあるかもしれない山下ギルドさんなども落選しています。

2011年以来となる60人台の立候補が行われましたが、投票率は38.79%で、前回を1%ほど上回る形になっています。現段階で西新宿の投票率はいずれも20%台におさまっておりますが、新宿区役所第一分庁舎の投票率は9.94%で、かろうじて10%を維持していた前回の数値を割り込む形になっていました。

【開票結果・確定】新宿区議会議員選挙:新宿区

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