今月の13日に国際空港の出入り口という目立つ場所で突然命を奪われた金正男氏について、北朝鮮は現在も関与を否定し、国内での放送では「北朝鮮人が死亡した」という報道のみが行われている状況が続いているそうです。そんな同国の現状をドキュメンタリーという大胆な方法で紹介している映画が、シネマート新宿にて人気が上昇しているとのことです。
この映画は「太陽の下で」と名付けられた作品で、2015年に制作され、昨年には情報バラエティー番組でも紹介されていました。ストーリーとしては北朝鮮の少女が故・金日成氏の生誕記念日に向けて舞踊を練習するというものなのですが、踊りに対する気持ちや家族との幸せな生活などが、ほとんど当局によって作られた台本によって進行していくという、世にも奇妙な物語の作品「エキストラ」に近い実像が描かれています。
金正男氏が死亡してから、シネマート新宿では上映する劇場を大規模な物へと変更し、より収容人数が多い劇場での鑑賞ができるようになっています。事件後には立ち見が出るほどの盛況ぶりだったそうですが、現在は若干人気具合が沈静化したようで、上映スケジュールの都合もあってか、20時30分に確認した明日上映分の座席予約については9割近くが空席となっていました。
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・金正男氏殺害で北朝鮮の“やらせ”を暴く記録映画「太陽の下で」が好評 上映館が劇場規模拡大(1/3ページ) – 産経ニュース
・映画『太陽の下で』オフィシャルサイト