新宿のとんかつ屋さんというと、チェーン展開している新宿さぼてんが知られていたりもしますが、それ以外にも東京都内外で開業したお店が数多く出店しています。ただ、新宿の名前が一切入っていないとんかつ伊勢も新宿発祥のとんかつ屋さんで、西新宿2丁目だけでもNSビル、新宿野村ビル、都庁、グリーンタワービルの4カ所にお店を構えています。今回はその中から新宿NSビル店に足を運んでみました。
新宿NSビル店は4店舗の中で唯一高層階に位置しているお店で、窓際の席に行くことができれば、正面に新宿住友ビルが鎮座し、両脇を京王プラザホテルと東京都庁第一本庁舎が固める夜景を見ることができます。200m超えの建物が乱立し、北側のランドマーク的な建物がないということもあって、見晴らしはお世辞にも良いとはいえないのですが、それでも西新宿の整った道路を始め、今ならヒルトン東京のカラフルなライトアップなども見ながら食事をすることが可能です。なお、店内には窓際席の他、テーブル席やカウンター席などもあります。
今回注文したのは上ロースかつ定食でした。1000円ちょっとなので、高級な雰囲気がどこか漂っていながらも、お財布の中身を気にすることなくサクサクのトンカツなどを頼めます。味噌汁はしじみが具材として用意されているものの、サイズ自体はそこまで大きくないため、どちらかと言うとお吸い物感覚で楽しんだ方が良さそうです。
ソースには自家製のソースと特製のソースという2種類があり、キャベツ用のドレッシングには和風ドレッシングが用意されています。また、ゴマが足りなかった人のために追加分(?)も事前に用意されているのですが、飲み物となるお茶は適宜店員さんに注文しなければいけないので、そこだけ注意が必要かもしれません。キャベツは新鮮そのもの、とは言えませんでしたが、長時間空気に触れていたわけでもないため、ドレッシングと合わせることで非常にみずみずしく食べることができました。
写真のトンカツには若干赤い部分が残っていますが、ステーキで例えるとレアぐらいの揚げ加減だったためです。ゴーゴーカレーのロースカツやマルエツのチキンカツを始め、トンカツをメインにしていないお店では、時間が経過することで若干硬くなったり、衣がボロボロと剥がれ落ちるなんてこともしばしばあります。しかし、どんかつ伊勢ではサッと揚げられたということもあってか、15分ぐらい経過しても全く硬さを感じることもなく、油っこさも全く感じなかったため、胃もたれをすることもなく最後まで楽しむことができました。
ちなみに、店内から夜景だけを綺麗に撮影する際には、ガラスに自分や他のお客さんなどが写っていないことなどを確認しながらシャッターを切ったほうが良いかもしれません。
とんかつ伊勢 新宿NSビル店 (とんかつ / 都庁前駅、新宿駅、南新宿駅)
夜総合点★★★★☆ 4.0