西新宿を中心とした新宿区の南西部では、非常に多くの企業などが各オフィスビルへ入居し、広大な総床面積のある超高層ビルを建設しても、すぐに契約が行われるほどの人気ぶりが数年前から続いています。そんな中、西新宿中学校の南側に建っている小さなビルも、15日に投資法人によって取得され、本日付で引き渡しが行われたそうです。
対象となったのは新宿ウエストビルという名前のビルで、西新宿のオフィスビルとしてもかなり小さい部類に入る4階の建物となっています。総床面積は約1440㎡だそうで、これは西新宿中学校の校庭面積の半分以下しかないことを意味します。また、テナントの総数も取得時点で「7」と表記されており、実際ビルの前にある看板には東京すしアカデミーや税理士事務所など、7つの名前が記載されていました。
この小さなビルを購入したのは大和証券オフィス投資法人で、国内のREITで最も「高額な買い物」となった新宿マインズタワー(1338億円)などを所有しています。取得目的には希少性や収益性を評価したとあり、ビルが長方形であること、立地を考えると「幅広い需要がある」ということなどを挙げていました。
新宿ウエストビルについては約9.4億円で取得したと説明していますが、鑑定評価機関によると約11.4億円の価値があるとの査定が行なわれており、場合によってはこのまま売却しただけでも約2億円の利益が入ってくる可能性があるようです。なお、今回ビル取得のために使った約9.4億円ですが、現在同投資法人が所有しているビルの中では最も安い金額でもあります。
・資産の取得に関するお知らせ(荻窪TMビル・新宿ウエストビル) – PDF
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