新宿パークタワーの31階に本社を構えている東亜建設工業が、羽田空港で担当した工事の中で不適切な作業を行い、国土交通省に対して「適切な形で工事を終えた」などと報告していたことがわかり、本日横浜市内で謝罪会見が行なわれました。
該当する工事は羽田空港のC滑走路で3月まで行なわれていたもので、この工事によって空港周辺の住宅地の騒音問題が軽減され、大型旅客機が時間に関係なく離着陸することが可能になりました。東亜建設工業は滑走路の液状化現象を防ぐため、地盤部分(?)の水をゲル状にする作業を行なったそうですが、ゲル化させるにあたって必要な薬剤を5%程度しか使用していなかった上、指定された場所とは違う部分に薬を使用したということです。
同社から虚偽の報告を受けた形になった国土交通省ですが、滑走路の強度に直接的な影響はなく、安全性にも問題がないとの見解を示しているようです。東亜建設工業側は松尾正臣社長が近く辞任するそうですが、引き続き代表権のない相談役として社内に残ることになっています。
・羽田滑走路工事で施工データ改ざん 東亜建設工業:朝日新聞デジタル
・羽田空港の滑走路 液状化防ぐ工事で虚偽の報告 | NHKニュース