SOMPO美術館にあるゴッホのひまわり ユダヤ人の遺族が返還などを求めて提訴(共同通信より)

※こちらの記事は1年以上前に配信されたものです。

SOMPO美術館新宿区内における代表的な美術館であるSOMPO美術館では、最も有名な所蔵物としてゴッホのひまわりが定期的に展示されていますが、この絵画をめぐる裁判がアメリカで行われています。

原告としてSOMPOホールディングス側を提訴したのは、ドイツ系ユダヤ人の銀行家の遺族だそうで、ひまわりがナチスドイツの時代に強制的に売却され、不適切な形でSOMPOホールディングス側に渡ったと主張しています。原告側は絵画の返還だけでなく、約1000億円の損害賠償を求めているということで、SOMPO美術館財団の資産を大きく上回る額をSOMPOホールディングス側に求めています。

報道された段階ではSOMPOホールディングス側に訴状が届いていなかったそうですが、公開オークションで入手したことが明らかになっているとし、所有権を断固として守り抜くなどと反論した上で争う姿勢を見せております。過去には何度も贋作疑惑をかけられ、その度に正当な形で反論を行ってきましたが、従来とは別の角度で問題を抱える形になってしまいました。なお、SOMPO美術館では今年の10月からゴッホの作品をテーマにした展覧会を開催する予定になっています。



ゴッホ「ひまわり」返還求め訴訟 所蔵のSOMPOに米国で | 共同通信
SOMPO美術館のゴッホ「ひまわり」、「ナチス迫害で強制売却」と米で返還訴訟 : 読売新聞オンライン
ゴッホと静物画―伝統から革新へ|Van Gogh and Still Life: From Tradition to Innovation|2023.10.17-2024.1.21|SOMPO美術館
ゴッホの絵にかけられた贋作疑惑?(2) – 銀座の絵画販売・買取の画廊- 翠波画廊

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